
2022年7月20日。wani爺は68歳の誕生日を迎えた。
午後のティータイムを楽しみながら妻に向かってこう呟いた。
「今日で68歳。70歳も目前だけど、このマンションのローンは75歳まで、あと7年もあるのか。長いなあ~。それまで現在の収入維持できるかなあ。年金だけじゃ絶対無理だよなあ」
すると妻が「あれ~75歳までだっけ。たしか35年ローンだよね」といいながら立ち上がった。押し入れの中をごそごそ漁って、大きな封筒を取り出した。
「やっぱり」と妻、「えっ」とwani爺。
「家のローン75歳までじゃないよ。2030年の4月までだから、あと8年と10カ月あるよ」
「ええ~っ。77歳まであるのかぁ」。
wani爺にとってはまさに「晴天の霹靂」であり、只でさえ無限に遠く感じられた7年後の「ローン完済」が宇宙の彼方のブラックホール彼方にまで思われた。
「絶望~ それは弱虫のいいわけ~♪」とももクロは「DNA狂詩曲(ラプソディ)」で歌っているが、wani爺は絶望した。77歳までローを抱えて働き続ける自信は全くない。
wani爺の落胆は妻からみても一目瞭然だったようで、気まずい沈黙が流れた。
その夜、wani爺はいつもより焼酎の水割りを1杯多く飲んだ。
wani爺が絶望の淵から這い上がれる方法はあるのだろうか。
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